牧師コラム:星に願いを!<2003年12月>
 今年話題になったものの一つに火星があります。夏の終わり頃、南の空に赤く輝く星は美しくそして神秘的でした。にわか天文マニアが増えて、天体望遠鏡が品薄になったそうです。
  聖書によると、イエス・キリストが生まれた今から約二千年前頃、中近東でも大変明るい星が夜ごとに現れ、人々の関心事となっていました。夜空の異変は地上の異変の予告であると思われていた頃ですから、単なる天体ショーにとどまりませんでした。特に、占星術が重んじられ、国の活動をも左右するほどであったバビロニア(今のイラク辺り)では、西の空に現れた特別な星を「偉大な王の誕生」と考えました。そして、占星術士たちが高価な贈り物を携え、星を頼りに何千キロも旅をしてイスラエルにやってきて、飼い葉おけに眠るイエス・キリストに出会ったというのです。  
 インターネットで世界中の情報がリアルタイムでやりとりされる時代になりましたが、明日が読めない状況にかわりはありません。それどころか、世情はますます混迷の度合いを深め、何が正義なのか、何を信じればよいのか、どこに向かってゆけばよいのか、誰にも分かりません。起源前7年に木星・土星・火星の直列、前12年にハレー彗星、前5年に新星爆発があったことなどが天文学的に報告されています。聖書に書かれているクリスマスの不思議な星の話も、まんざら作り話ではなさそうです。
 情報という星を頼りに、暗闇の世界を旅する私たちを、迷うことなく目的地に導いてくれる星はあるのでしょうか。バビロニアの占星術士に尋ねてみたいものです。
 
 「その光(イエス・キリスト)は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」 聖 書
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