|
日本での最初のクリスマスは、お隣の山口県山口市で1552年12月に祝われたという記録が残っています。当時クリスマスはナタラ(ポルトガル語でその意味は「誕生」)と呼ばれていました。山口は大内よしたか義隆の領地でキリスト教伝道が公認されていたため、領内ではキリスト教が急速に広まっていました。入信したキリシタンたちは12月24日司祭館に泊り込みで集まり、一晩中聖書物語が朗読されるのを聞き、ラテン語で賛美歌が歌われました。最後に参加者は費用を出し合って食事を作り、全員が一緒に食事をする(最初のクリスマス・ディナー!)と共に、キリシタンでない貧しい人々にも食事が振る舞われたということです。
戦国時代にクリスマスが祝われていたことも驚きですが、参加者が共に食事をしてイエス・キリストの誕生を喜び、貧しい人々にもごちそうしたということにさらに驚きます。フランシスコ・ザビエルによってキリスト教が伝えられて3年後の日本に、「受けるよりも与える方が幸いである」というイエスの教えが根付いていたということでしょう。 今年は、台風や地震などの大きな自然災害に襲われ、多くの方々が被災し、今も困難な状況におかれています。しかし、こんなときだからこそ、お互いの助け合いのありがたさ、人の善意や温もりの大切さをしみじみと感じます。
「愛は与えることである」というのが聖書の一貫した教えです。そもそもクリスマスは、神が私たち人類を愛のない世界から救い出すために一人子なる神イエス・キリストを地上に送られたことを記念する日です。人と人の絆や信頼が薄れ、それぞれ自分勝手に自我実現に向かっている世相です。人間にとってもっとも大切なものは何なのか、クリスマスツリーを飾りながら考えてみましょう。
「神は、その独り子をお与えになった
ほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、
永遠の命を得るためである。」
〜 聖書のことば 〜 |
|
|