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シドニーオリンピックはたくさんの感動を残して閉幕しました。日本選手、特に女子選手の活躍が近年になく目立ったオリンピックでもありました。女子マラソンの高橋選手の快走は、暗いことの多かったこの国に差し込んだ光明のようでした。しかし、力を出し切れずにメダルを獲得できなかった選手も多く、わずか三つのメダルを争うオリンピックの難しさ、悲しさも味わいました。
わたしたちの人生はどうでしょうか。小さいときから横一線に並べられ、「ヨーイ、ドン」で走らされていはいないでしょうか。学生時代はテストと入試というレース、会社に入れば昇進レース、子育てレース、豊かさレースなどなど、いつも誰かと比べながら生きることを強いられていないでしょうか。このレースに勝てる人はごくわずかなので、ほとんどの人は敗者意識、劣等意識を持たされ、自分の人生でありながら、満足した日々を送ることが難しくなっています。昨今心を病む人が多いのは、そうした社会構造が原因になっていると思われます。いじめや不登校などの学校問題も、横並び競争が生み出した弊害と言えるでしょう。
使徒パウロは、人生とは「神がお与え下さる賞を得るために、前だけを向いてひたすら走ること」だ、と言いました。お互いに競い合うのではなく、それぞれが与えられた人生を精一杯走ることが大切だ、と教えたのです。私たちの創造主である神の与える評価は、人間同士を比べる相対的なものではなく、一人一人に対する絶対的なものです。ですから、人と比べて落ち込む必要はないし、落ちこぼれもありません。誰もが金メダリストになれるのです。 |
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